愛媛唯一の地理的表示産品・伊予生糸

2025年9月16日 09時00分

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かつて愛媛県は、西日本一の養蚕県を誇っていました。現在でも「伊予生糸(いよいと)」は、国の制度によって地理的表示(GI)産品として保護されています。

「地理的表示」とは、その産品に独特の魅力や社会的評価があり、さらにその特性が、長年地域で培われてきた特別な生産方法や気候・土壌、伝統や文化に支えられて生まれる、特別な産品の名称を指します。愛媛県でこの指定を受けているのは、伊予生糸ただ一つです。

だからこそ、桑や蚕にまつわるモノづくりを研究することは、愛媛の強みを活かし、私たち自身の学びにもつながるはずです。実際、愛媛県には桑や蚕に関する驚きの事実が数多く残されており、その可能性を探ることは、未来への挑戦でもあります。

107年間続いた周桑郡の記憶

2025年9月13日 09時00分

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かつて「周桑郡」と呼ばれる地域がありました。1897年に誕生し、2004年に姿を消すまで、107年間ものあいだ人々に親しまれてきました。周桑郡ができる以前は、周敷郡と桑村郡が存在し、それらが合併して周桑郡となったそうです。

私たちが立つこの地は、まさに旧・周桑郡の中にあります。小松高校、東予高校、丹原高校はいずれも周桑郡にゆかりのある高校で、特に丹原高校は「周桑郡立周桑農蚕学校」と呼ばれていた時代もありました。

また、桑村郡には和紙の産地として知られる国安村があり、役場は桑村に置かれていました。国安村には30町余の桑畑が広がり、愛媛県でも有数の養蚕地帯だったと伝えられています。良質な桑の葉が豊かに採れることが、養蚕業の発展を支えていたのです。

周桑地域とともに紡ぐ学びの物語

2025年5月19日 09時00分

monogatari

東予総合高校が位置する周桑(しゅうそう)地区は、かつて養蚕や桑畑が広がり、地域の産業や文化を育んできました。「周桑物語」では、この地域にまつわる歴史や魅力、そして“桑”をテーマにした学科横断の探究活動の様子を紹介します。私たちの学びと地域の物語が、ここに重なります。