蚕で探究 その③
周桑物語

自分たちで入手可能で費用もかからず、海や山で採れる天然物質か、ごみとして廃棄されるものなかで成長を促す物質を探すことにした高校生たちは、その候補選びを始めました。
まずは人間の体によさそうな健康食品の中から検索しました。
「コラーゲン」「セサミン」「黒酢ニンニク」「すっぽん黒酢」「グルコサミン」「青汁」「プロテイン」等など世の中には多くの健康食品であふれていました。
その中で目に留まったのが「グルコサミン」のパッケージに描かれたカニの絵でした。
調べてみると、「グルコサミン」は、カニの身の成分ではなく殻の成分ということであったので、これなら海で入手できるし、ごみとして廃棄される殻から抽出できるのではないかと考え、グルコサミンについて精査することにしました。
後日、なぜカニの絵が目に留まったのかを聞いてみると、「カニを食べるのが好きだったから」ということでした。
グルコサミンとは、甲殻類全般の殻やキノコを含む菌類に豊富に含まれるキチンという物質がグルコサミンの原材料で、キチンをアルカリ性で煮込むとキトサンという多糖類となり、それを分解するとグルコサミンになるということでした。
そして、キトサンなら学校で調製できることがわかり、とりあえずキトサンを作って実験しようということになりました。
【蚕で探究 その④に続く】
※この物語はノンフィクションです。