食欲旺盛になりました
周桑物語

多くの蚕たちが5令を迎え、繭を作る準備のラストスパートの時期となり、もりもりと桑の葉を食べています。耳をすませば「パリパリ」と音が聞こえるほどです。
本来ならこの時期は頻繁に桑畑に葉を採りに行かなければなりませんが、本校には桑畑がありません。そして学校の周辺には桑の木が1本も見当たりません。
そんなことを地域の方に相談していたところ、この度、桑の葉を提供していただける方を紹介していただき、学校から15分ほどの所で桑の葉を入手できるように準備していただけました。これで一安心です。
ところで、4月28日付投稿の「桑畑のこと ~桑村の謎~」で周敷(布)郡と桑村郡のことを紹介しましたが、今回お借りしている桑畑はなんと旧桑村郡内にあるのです。そして、その桑畑までの道中に複数の桑の木を確認することができました。さすが桑村です。
近くに国安小学校があり、学校の道路に面したよく目につくところに「紙の里 国安」という看板が掲げられていました。この辺りは周桑手すき和紙の産地で江戸時代の天保年間から手すき和紙が作られているそうです。
和紙の原料として楮(こうぞ)を使用していたようで、なんとこの楮がクワ(桑)科の植物なのです。桑と楮は近縁なのでどちらもよく育つ地域だったのでしょう。
ところで、ところで、6月3日付で投稿した「蚕と桑の不思議な関係①」のなかで、
「色々と試したことはありますが蚕は桑の葉ともう一つの葉しか食べません。
『え!!!!もう一つ食べる葉っぱあるんですか?』その回答はもう少し後にさせていただきます。」
という件がありましたが、その回答を今いたします。そうです。「楮の葉」でした。
桑の葉のように旺盛とはならないものの楮の葉しかなければ、寄っていき噛みついて飲み込みます。
桑と楮の思いもよらなかった関係が明らかになった瞬間です。ならば、桑で立派な和紙がすけるんじゃないのか?
はい!今まさに新たな探究テーマが湧き出てきましたね。