蚕と桑の不思議な関係②
周桑物語

ショ糖はブドウ糖と果糖が結合しているので二糖といい、ブドウ糖と果糖は単糖と言います。
生物はブドウ糖を使って細胞内のミトコンドリアで酸素呼吸による生命エネルギー生産を行います。
昆虫も例外でなく、ブドウ糖がなければ生命を維持することはできません。
そのブドウ糖を桑の葉から得ていることも先の実験結果で理解できました。
単糖のブドウ糖としても桑の葉に存在していましたが、二糖であるショ糖の方が量的に多量に存在していたのでブドウ糖と果糖に分解してから酸素呼吸に利用していると考えるのが合理的です。
それならば、蚕の体内に摂取されたショ糖は、体内の分解酵素によってブドウ糖と果糖とに分解されているはずです。
また、私たちや昆虫たちも摂取したブドウ糖を腸管で吸収して各細胞まで血液が運びます。
血液中に含まれる糖を血糖といいます。
私たち人間の血糖はブドウ糖ですが、昆虫である蚕の血糖はトレハロースというブドウ糖が2分子結合した二糖なのです。
なぜ昆虫の多くは血糖としてすぐに使えるブドウ糖を選択せずにトレハロースを選択したのだろうか?とても不思議です。